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御朱印巡り|写経の証から始まった文化と巡り方を神道思想で読み解く

ivory washi 背景に painterly な参道風景、画面手前下に開かれた御朱印帳を持つ両手のみ(顔不可視)、奥の参道の先に2基の鳥居シルエット、左上に横書きタイトル「御朱印巡り」を mincho 太字で配したアイキャッチ画像。複数寺社を巡る体験を象徴

※本記事はアフィリエイトリンクを含みます。商品の購入により当サイトに収益が発生する場合がありますが、紹介内容は中立的な視点に基づいています。

御朱印を集めたい気持ちはあるけれど、「何を揃えればいいのか」「どんな順序で巡ればいいのか」「マナー違反になっていないか」──そんな不安を抱えたまま、最初の一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。

本記事では、御朱印巡りの歴史的な起源揃えるべきものと巡り方の基本守りたいマナーとその理由巡礼との違い限定御朱印や切り絵御朱印など現代の楽しみ方御城印や御船印など他の「○○印」との位置づけまでを、神社本庁公式・Wikipedia「朱印 (神社仏閣)」・西国三十三所札所会の案内を主な手がかりに整理します。「美しい御朱印を集める」だけでなく、御朱印巡りという文化がどこから始まり、なぜ今のかたちになったのかという背景にも触れながら読み解いていきます。

目次

御朱印巡りとは|「写経の証」から「参拝の記録」への変遷

ivory washi 背景に painterly な古い納経帳(墨書がうっすら見える)が画面中央に1冊置かれ、その手前右に1本の墨筆、左に1個の硯、奥に簡素な経机のシルエット。平安〜室町期の納経奉納の場面を象徴する静物

御朱印(ごしゅいん)は、神社やお寺を参拝した証として授かる墨書と朱印のことです。御朱印巡りは、複数の寺社を巡って御朱印をいただいていく行いを指します。現代では「参拝の記録」「旅の思い出」として広く親しまれていますが、その起源は仏教の写経(しゃきょう)と納経(のうきょう)に由来すると説明されることが多くあります。

この記事のポイント
  • 御朱印は元々「納経受取の書付」に由来し、現在の「参拝の証」として広まったのは近代以降と説明される
  • 揃えるのは小銭と御朱印帳だけ、特別な道具は不要
  • マナーの基本は「先に参拝→静かに順番待ち→お釣りのない金額で」の三原則
  • 巡礼は信仰行為、御朱印巡りは趣味として再解釈された文化
  • 御城印・御船印・御書印は「コレクション趣味」、御朱印は「参拝の証」と本質が異なる

起源は奈良・平安期の納経|写経を奉納した証

御朱印の原型は、奈良・平安期の納経に由来すると神社本庁の案内で説明されます。納経とは、法華経などの経典を自ら書き写し(写経)、それを寺院や霊場に奉納する行為のことです。現世の安寧、後生の安楽、亡くなった人の供養を願って行われ、奉納した証として寺院から納経受取の書付が授けられました。これが、御朱印の最も古いかたちの一つと考えられています。

このため、御朱印は寺院を中心とする納経の文脈のなかで発展しました。一方、神仏習合のもとでは、平家納経のように神社へ経典を奉納した例も知られており、寺院専属の文化として始まったわけではないと整理されることもあります。現在のような神社参拝の証としての集印文化が広く整ったのは、近代以降のこととされます。

六十六部納経|全国を巡る信仰

六十六部納経(ろくじゅうろくぶのうきょう)と呼ばれる行いが、室町時代以降、特に近世にかけて盛んになっていったとされます。法華経を六十六部書き写し、全国六十六州の霊場に一部ずつ奉納するという、大がかりな信仰行為です。納める霊場は時代や地域によって異なり、固定された霊場ではなかったとも説明されます。各霊場で奉納した証として朱印を受け、その記録を持ち帰る形が定着していきました。

六十六部納経を行う人は「六部(ろくぶ)」と呼ばれ、全国を巡り歩く宗教者として知られました。彼らが各霊場でいただいた朱印の集積が、現在の御朱印帳の原型に近い姿だったと説明されることがあります。

江戸時代の巡礼ブーム|西国三十三所と四国八十八ヶ所

江戸時代になると、庶民の間にも巡礼の文化が広まります。代表的なものが西国三十三所観音霊場巡礼四国八十八ヶ所霊場巡礼です。前者は近畿地方を中心とした観音菩薩を祀る三十三の寺院、後者は四国全土に広がる弘法大師ゆかりの八十八の寺院を巡るもので、いずれも各札所で朱印を受けて納経帳に記録していく形が定着していたとされます。

こうした巡礼文化の広がりのなかで、御朱印は納経を伴わず、参拝の証として受ける形へと変化していきました。近世の巡礼・寺社参詣の広がりを背景に、近代以降の旅行文化のなかで朱印を集める所作が、寺社の区別なく親しまれるようになっていきます。

近代以降の神社への広まり|現代の御朱印巡り

神社本庁の案内では、鉄道網の整備された明治以降に、寺社を巡る旅行と集印の文化が盛んになったと説明されています。本来は仏教の納経儀礼から生まれたものでしたが、近代の旅行文化のなかで、神社・寺院の区別なく集印を楽しむかたちが広がっていったと整理されます。

近年では、2010年代半ばにメディアでも注目されるようになり、若い世代や女性を中心に、寺社を巡る趣味として広く親しまれるようになりました。切り絵御朱印や限定御朱印といった意匠の広がりも、SNS で紹介されやすい現代の御朱印文化として目立つようになっています。とはいえ、御朱印の本質は「参拝した証」であり、「美しい紙を集めるもの」ではないという考え方は、現在の寺社側からも繰り返し案内されています。

「御朱印」という言葉はいつからか|変わったのは一点だけ

御朱印を「もともとは参拝記念のスタンプ集めだった」と受け取る向きもありますが、実際の経緯をたどると少し違うようです。神社本庁の案内では、その始まりは写経を奉納したときにいただく納経受取の書付にあったのではないかとされ、参拝だけで授かるかたちになったのは後年の変化と説明されています。「御朱印」という呼び名自体、昭和10年ごろから見られるようになった比較的新しい言葉とされます。

では逆に、いまのように意匠を集めていく形こそ本来の姿かというと、そう言い切れるわけでもありません。宮城県神社庁は現在も、御朱印について「参拝の証。参拝してこそ意味があります。スタンプラリーではありません」と案内しています。起源をたどっても、いまの公式な位置づけを見ても、御朱印は参拝とともにある証として受け継がれてきました。時代とともに変わったのは、写経の奉納が欠かせないものではなくなった点で、参拝を経て授かるという芯は今も残っています。

御朱印巡りに必要なもの|揃えるのは小銭と御朱印帳だけ

ivory washi 背景に painterly な持ち物セット俯瞰、画面中央に1冊の閉じた御朱印帳(蛇腹折り)、その左に1個の小銭入れ袋(少量の100円玉と500円玉が見える)、右に1個の御朱印帳カバー布、上部に1本の筆ペンの輪郭。御朱印巡りに必要な最小限の持ち物を象徴

御朱印巡りを始めるために、特別な道具を一式揃える必要はありません。御朱印帳と小銭があれば、その日から始めることができます。持ち歩きと保管を工夫しておくと、長く続けるリズムが作りやすくなります。

御朱印帳|最初の一冊を選ぶ

御朱印は、専用の御朱印帳に書いていただくのが基本です。蛇腹(じゃばら)折りで両面使える形が一般的で、神社の社務所、寺院の納経所、文房具店、ネット通販などで購入できます。一般的な市販サイズとしては、小判(11×16cm 程度)と大判(12×18cm 程度)の2種類が流通しており、墨書のボリュームが大きい寺院の御朱印を多く集める場合は大判が相性のよいとされます。

御朱印帳の選び方は御朱印帳の選び方|サイズ・素材・神社用と寺院用の使い分けで詳しく整理していますので、最初の一冊で迷う方はあわせてお読みください。

小銭の準備|300円〜500円が相場

御朱印の初穂料(しょほりょう、寺院では納経料)は、多くは300円から500円程度とされます。ただし寺社や御朱印の種類によって異なり、切り絵御朱印や特別な装飾のあるものは、1,000円から2,000円程度に設定されている場合もあります。

巡る前に小銭をあらかじめ準備しておくのが基本のマナーです。社務所や納経所での両替は、書き手の方の手を止めることになり、後ろに並ぶ参拝者にも影響します。100円玉と500円玉を多めに用意しておくと、多くの寺社で対応しやすくなります。

持ち運びと保管の工夫

御朱印帳を鞄に入れて持ち歩く際は、カバーや専用ポーチに入れておくと折れや汚れを防げます。雨の日や夏の蒸し暑い日には特に重要で、長く使う御朱印帳を清浄に保つ工夫として広く実践されています。

近年は、墨が乾く時間を取れない場合などに、書き置き御朱印として紙だけを授けてもらう形も増えています。書き置きの御朱印は御朱印帳に貼り付ける方法のほか、専用の保管ファイル(バインダー)に整理する方法もあります。コレクションが増えてきたら、巡った寺社ごと・年度ごとに整理しておくと、後から見返すときの楽しみも広がります。

御朱印帳ポーチ・カバー(持ち歩き用)

御朱印帳を鞄の中で折れや汚れから守るためのポーチやカバーです。雨の日の防水性や、複数冊持ち歩く際の収納性を備えたタイプもあり、長く使う御朱印帳を清浄に保つ工夫として活用できます。和柄・無地・モダンデザインなど選択肢が豊富にあります。

書き置き御朱印保管ファイル(バインダー)

切り絵御朱印や限定御朱印など、書き置きでいただく御朱印を整理するための保管ファイルです。透明ポケットに1枚ずつ収納でき、寺社名や日付を記入できるラベル欄が付いたものもあります。コレクションが増えてきた段階で揃えておくと、後から見返す楽しみが広がります。

巡り方の基本|参拝→御朱印→次の寺社の流れ

ivory washi 背景に painterly な神社境内の俯瞰動線図、左下に1基の鳥居、中央上に1棟の拝殿、右下に1棟の社務所、3地点を結ぶ柔らかな点線(番号①②③付き)。鳥居→拝殿→社務所の参拝順序と御朱印授与の流れを示す

御朱印巡りの基本は、「参拝してから御朱印をいただく」という順序を守ることです。複数の寺社を一日で巡る場合も、それぞれの寺社で参拝と御朱印授与の流れを丁寧に踏むのが、伝統的な所作とされます。

参拝の流れを身につける

神社では鳥居の前で一礼→手水→拝殿で二礼二拍手一礼、寺院では山門で一礼→手水→本堂で合掌という流れが基本です。御朱印は、この参拝を終えてから、社務所や納経所で授かるかたちになります。参拝の作法に不安がある方は、御朱印のもらい方|参拝の流れと作法で個別寺社での所作を、二礼二拍手の歴史で神社作法の背景を整理していますのであわせてご覧ください。

1日に巡る寺社の現実的な目安

1日で巡る寺社の数は、初心者向けの実用的な目安としては3社から5社程度が無理のない設計とされます。市街地で電車・徒歩を組み合わせる場合、移動時間と参拝そのものに必要な時間(1箇所15分から20分)を考えると、5箇所程度が落ち着いた巡り方になります。車を使えば巡れる数は増えますが、駐車場の確保、繁忙期の渋滞、各寺社の受付時間にも左右されるため、余裕のある計画が大切です。

京都・東京・鎌倉・奈良など、寺社が集まる地域では半日コースや一日コースのモデルプランが整えられています。たとえば京都の東山エリアでは、八坂神社、清水寺、知恩院などが半日で組み合わせやすい定番候補で、地下鉄やバスを活用して効率よく回ることができます。伏見稲荷大社は東山とは別の京都南部エリアになりますが、神社ルートに組み込みやすい代表的な神社の一つです。

数日かけて広い範囲を巡るときは、いくつかの基準で組み立てると無理がありません。まず各寺社の受付時間を先に調べ、閉まるのが早いところを一日のはやい時間に置きます。次に、近い場所どうしを同じエリアでまとめると、移動の行き来が減ります。移動手段は、都市部では公共交通を軸にするほうが、駐車場を探す手間や渋滞、一方通行に悩まされずにすみます。一日に詰め込みすぎず、参拝そのものの時間を確保する組み方にしておくと、後半になっても慌てずに巡れます。

受付時間の確認

御朱印の受付時間は寺社ごとに大きく異なります。9時から16時前後で対応する寺社が多い傾向はあるものの、これより短い時間帯のみの寺社、特別な期間のみ延長する寺社もあります。早朝の参拝は可能でも、社務所や納経所は開いていないことが多いため、御朱印が目的の場合は事前に公式サイトで受付時間を確認するのが確実です。

正月三が日や祭礼の日は、参拝者の集中で長い行列ができることがあります。特別な御朱印が頒布される時期はさらに混み合うため、待ち時間を含めて余裕のある計画を立てると安心です。多くの寺社では公式サイトや SNS で受付時間を案内しているので、訪問前の確認が確実です。

守りたいマナー|「スタンプラリー」と言われないために

ivory washi 背景に painterly な社務所前で静かに並ぶ3人の参拝者(背中向き、顔不可視、現代的な落ち着いた服装)、それぞれが御朱印帳を手に持ち、適度な距離を保って整列している。書き手の方は画面奥に手元のみ見える

御朱印巡りで最も気をつけたいのは、「スタンプラリーのように振る舞わない」という基本姿勢です。御朱印は本来、参拝と書写の所作を経て授けられるものであり、その背景にある考え方を理解しておくと、自然と丁寧な振る舞いが身につきます。

先に参拝するのはなぜか

「先に参拝してから御朱印をいただく」のが基本のマナーとして繰り返し案内されます。これは、御朱印が「参拝した証」として授けられるものだからです。参拝を経ずに御朱印だけを受けることは、本来の趣旨と合わないと寺社側から見られやすく、注意を受けることがあります。

納経の歴史を遡れば、写経を奉納した証として朱印を受けるのが原型でした。現代では写経を奉納しない場合がほとんどになりましたが、御朱印を「参拝の証」として受ける考え方は、現在のマナーにも受け継がれています。

私語を慎むのはなぜか

御朱印を書いてくださっている時間は、静かに見守るのが基本とされます。書き手の方は、墨書を集中して書く所作のなかで、参拝者の祈りを受け止める時間を共有しています。隣の方とおしゃべりをしたり、スマートフォンの音を鳴らしたりすることは、その時間の質を損なうと感じられやすい振る舞いです。

写真や動画を控えるのはなぜか

書き手の方の手元、授与所の様子、御朱印を書いている瞬間の撮影については、寺社によって禁止・制限の方針が異なるため、許可なく撮影しないのが基本のマナーとされます。御朱印は書写そのものが祈りの所作と整理されることが多く、それを記録物として撮影することに抵抗感を示す寺社も少なくありません。授かった御朱印を後から自宅で撮影することは、多くの場合問題ないとされますが、SNS に投稿する場合は寺社の方針を確認することが望ましい所作とされます。

お釣りを出さない準備のなぜ

御朱印の初穂料は、できる限りぴったりの金額を準備して納めるのが配慮にあたります。1万円札や5千円札を出して両替を依頼することは、書き手の方の手を止め、後ろに並ぶ参拝者の流れも妨げます。300円・500円の御朱印が多いため、100円玉と500円玉を多めに用意しておくのが基本の準備です。

よくある NG 事例

寺社の公式サイトや公式 SNS、参拝者の体験談では、実際に注意を受けたケースが紹介されることがあります。代表的なものを整理すると、次のような所作が問題視されやすいことがわかります。

  • 参拝せずに御朱印だけ受けようとした
  • 御朱印帳のカバーや包装を外さずに渡した
  • 受付で「朱印は?」と短く要求した(敬意を欠く言葉遣い)
  • 書き手の方の手元を撮影しようとした
  • 限定御朱印を求めて長時間並び、参拝そのものは省略した
  • 「いつまで待たせるのか」と書き手を急かした
  • 御朱印を SNS に投稿してから寺社の方針と合わないと指摘された

これらは、御朱印を「商品」として受け取る感覚から生まれやすい所作です。「参拝の記録を授かる」「書写の所作を共有する」という意識に立ち戻ると、自然と丁寧な振る舞いが身についていきます。

転売はなぜ問題とされるのか|神田明神の呼びかけ

御朱印や御朱印帳を「授与品のグッズなのだから、自由に売り買いしてよい」と考える人もいます。ただ、神社側の受け止めは、その感覚とはっきり食い違います。神田明神(東京都千代田区外神田)は2024年6月18日、公式のX(旧Twitter)で、御朱印帳やお守りなどの授与品をフリマアプリで売買しないよう「売るのも買うのもやめてください」と呼びかけました。報道では、初穂料2,500円相当のアニメ作品とのコラボ御朱印帳が、フリマアプリで7万円以上の価格で取引された事例も確認されています。

もっとも、これは神田明神という一つの神社の呼びかけであり、すべての神社が転売を明文で禁じているわけではありません。神社本庁としての統一した見解も、現時点では確認できていません。それでも、御朱印を信仰にもとづく授与品と考える神社が現に存在することは、頭の片隅に置いておきたいところです。

私は、集めた御朱印が売り買いされていると聞くと、少しさびしい気持ちになります。値段がつくのは、それだけ欲しい人がいるということなのでしょう。ただ御朱印は、自分がその神社やお寺へ行って手を合わせた記録です。人からお金で受け取った御朱印には、その一日の記憶がありません。だから私は、御朱印は自分だけのもので、数を競ったり売り買いしたりするものではないのだと考えています。

巡礼との違い|七福神・西国三十三所との関係

ivory washi 背景に painterly な観音霊場の山稜遠景、画面左奥に1棟の山寺の本堂シルエット、画面右に2層の山稜のシルエット、手前下に1本の細い山道、空に淡い霞。西国三十三所のような本格的な巡礼路の象徴

御朱印巡りと混同されやすい行為に巡礼(じゅんれい)があります。両者は重なる部分も多いですが、本質的には別の文化的背景を持つ行いと整理されます。

巡礼は信仰行為、御朱印巡りは趣味として再解釈された文化

巡礼は、定められた札所(霊場)を順に巡って、本尊への祈りを捧げる信仰行為です。札所の数や巡る順序、満願(すべて巡り終えること)の意味づけなど、宗教的な体系のなかで整えられた儀礼の一形態と説明されます。一方御朱印巡りは、特定の信仰体系に縛られず、好きな寺社を自由に巡って御朱印を集めていく趣味としての文化として広まったものです。

もっとも、両者の境界は厳密ではありません。巡礼の途中で御朱印を受けることもあれば、御朱印巡りのなかで巡礼に近い体験を得ることもあります。「どう向き合うか」は巡る本人の構え次第とされ、信仰の有無を問わず受け入れる寺社が多いのも、御朱印文化の特徴です。

七福神めぐり|年中受けられる手軽な巡礼

七福神めぐりは、福をもたらすとされる七柱の神様(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)を祀る寺社を順に巡る行いです。正月期に巡るものとして古くから親しまれてきましたが、巡る日数や時期は地域差があり、近年は年中受け付ける寺社が増え、初心者でも始めやすい巡礼として広がっています。

東京の港七福神、京都の都七福神、鎌倉七福神など、全国各地に七福神めぐりのコースが整っており、いずれも数時間から半日で完歩できる規模です。各札所で専用の色紙や御朱印帳に朱印を受けていく形で、御朱印巡りの入門として選ばれることが多くあります。

西国三十三所・四国八十八ヶ所|本格的な巡礼の世界

西国三十三所は、近畿地方を中心に広がる三十三の観音霊場を巡る巡礼で、奈良時代に徳道上人が始めたとされ、約270年後に花山法皇が再興したと伝えられています。四国八十八ヶ所は、四国全土の八十八の弘法大師ゆかりの寺院を巡るもので、全行程は長大であり、本格的な巡礼路として知られています。

これらの巡礼では、納経帳(御朱印帳とは別の専用帳)を用意し、各札所で写経の奉納や読経を行い、その証として朱印を受ける形が基本とされます。御朱印巡りの趣味として始めた方が、いつしか巡礼の世界に足を踏み入れる例も多く、「集める」楽しみから、より深く「巡る」体験へ進んでいく人も少なくありません。

四国遍路では「御朱印」と呼ばない|納経という別の作法

四国八十八ヶ所を巡るお遍路では、札所で朱印と墨書をいただく行いそのものを「お納経」と呼ぶのが伝統的です。納める帳面も、専用の納経帳を用いるのが基本です(御朱印帳で受けられる札所もあります)。霊場会の公式サイトでは「お納経(ご朱印)」と表記されており、御朱印と地続きの文化でありながら、呼び方には巡礼ならではの重みが残っています。一般の御朱印は参拝した日付を書き添えますが、お納経では日付を入れないのが伝統的な作法とされ、2巡目以降は同じ納経帳に朱印を重ねて押していく、通常の御朱印巡りには見られない受け方があります。

料金の決め方にも違いがあります。四国八十八ヶ所霊場会は令和6年(2024年)4月から、納経帳への納経を300円から500円へ、掛け軸を500円から700円へ、白衣を200円から300円へと、霊場全体でまとめて改定しました(2巡目の重ね印は300円のまま据え置かれています)。これに対して一般の御朱印は、神社本庁の案内でも初穂料の額には触れられておらず、各神社・寺院がそれぞれ定めています。巡礼路のように多くの寺社が足並みをそろえて料金を改める仕組みは、御朱印巡りでは見当たりません。同じく朱印を受ける行いでも、呼び名から帳面、料金の決め方まで、巡礼と御朱印巡りは別の作法の上に立っています。

楽しみ方の広がり|限定・切り絵・季節の御朱印

ivory washi 背景に painterly な切り絵御朱印1枚が画面中央に大きく配置、季節の意匠(紅葉と銀杏の繊細な切り抜き模様)、台紙の朱印は控えめに1か所、両脇に2枚の控えめな見本(春の桜・夏の朝顔)が小さく配置されている。切り絵御朱印の意匠的な広がりを象徴

近年の御朱印文化のなかで広がりを見せているのが、限定御朱印・切り絵御朱印・季節限定御朱印といった意匠の御朱印です。これらは古い納経の伝統からは離れた現代的な広がりですが、参拝の楽しみを増やす要素として、多くの寺社で受け入れられています。

月限定御朱印|毎月変わる意匠

月限定御朱印は、その月ごとに異なる意匠で授けられる御朱印です。季節の花や行事をモチーフにしたものが多く、毎月の参拝を促す形で運用されている例も多くあります。授与所の入口に「今月の限定御朱印」として見本が掲示されていることが多く、訪問前に寺社の公式 SNS で確認できる場合もあります。

切り絵御朱印|繊細な紙工芸の意匠

切り絵御朱印は、紙に細かな切り抜き模様を施した御朱印で、レース細工のような繊細な意匠が特徴です。2010年代以降、SNS で紹介されやすい意匠性の高い御朱印として目立つようになり、京都の仁和寺、宮城の金蛇水神社、関東各地の寺社などで意匠を凝らした切り絵御朱印が頒布されています。書き置きで授けられることが多く、初穂料は1,000円から2,000円程度に設定されている例が多くあります。

受け取り方の違い|直書き・書き置きと、切り絵の位置づけ

御朱印の受け取り方は、大きく直書き書き置きの二つに分けられます。

  • 直書き|その場で御朱印帳に直接書いていただくかたち
  • 書き置き|あらかじめ和紙などに書かれたものを受け取り、後で御朱印帳に貼るかたち

人気の切り絵御朱印は、この書き置きに凝った意匠を加えたもので、紙を細かく切り抜いた装飾が特徴です。受け取り方というより、書き置きの中の一つの見せ方だと考えると分かりやすいものです。

実務の面で気をつけたいのが切り絵御朱印です。書き置きで授かることが多く、なかにはA5判ほど(横15cmほど×縦21cmほど)と、一般的な御朱印帳に収まらない大きさのものもあります。この場合は御朱印帳に貼るよりも、透明ポケットの保管ファイルに一枚ずつ収めるほうが、折らずにきれいに残せます。前の章で紹介した書き置き用の保管ファイルが、こうした大判の切り絵御朱印でも役立ちます。

なお、直書き・書き置きは授与のしかたを、切り絵は意匠を指す言葉で、神社本庁などが定めた正式な区分ではありません。呼び方やサイズ、初穂料も寺社ごとに幅があります。はじめに知っておくと、いざ大判の切り絵を授かったときにも慌てずにすみます。

季節限定御朱印|行事や季節に合わせた意匠

季節限定御朱印は、初詣・節分・桜・夏越の祓・秋祭り・年越大祓など、行事や季節に合わせて意匠を変えた御朱印です。同じ寺社でも、訪れる時期によって異なる御朱印を授かることができ、年を通じての参拝のきっかけになります。

「集めすぎ」への向き合い方

意匠の広がりは楽しみを増やす一方で、「美しい御朱印を集めること」そのものが目的化してしまうことへの戸惑いを語る声もあります。寺社側からも、「参拝の証」という本来の意味から離れて、収集競争のように扱われる風潮への懸念が時折表明されています。

気になる方は、月に一度の参拝を習慣にする、住んでいる地域の寺社から始めて少しずつ範囲を広げる、巡った寺社の地図と一緒に記録する、といった構えを取り入れてみてください。御朱印巡りが「集めるゲーム」ではなく、暮らしのなかの参拝のリズムとして馴染んでいきます。

御朱印と他の○○印|御城印・御船印・御書印との違い

ivory washi 背景に painterly な4種の印章紙が2×2のグリッドで並列配置、左上に1枚の御朱印(手書き墨書 + 朱印)、右上に1枚の御城印(印刷物、城名と家紋)、左下に1枚の御船印(船名と航路)、右下に1枚の御書印(書名と日付)。各印には小さな日本語ラベル(御朱印・御城印・御船印・御書印)が下部に配置

近年、御朱印に似た形式で「○○印」と呼ばれる記念印が次々と登場しています。御城印、御船印、御書印、鉄印、御酒印、御宿印など、テーマ別のコレクション趣味として広まっており、御朱印帳ならぬ「○○印帳」も各種販売されています。これらは御朱印と並べて語られることが多いですが、本質的な性格は異なります。

御朱印は「参拝の証」、○○印は「訪問の記念」

御朱印が「参拝した証」として授けられるのに対し、御城印や御船印などは「訪問の記念」「コレクション趣味」として始まったものです。御朱印は書き手の方が一筆一筆書く形が基本(書き置きの場合もあります)ですが、御城印・御船印などは印刷物が中心で、その場で書いてもらう所作はほとんどありません。

言い換えれば、御朱印は「祈りと書写の所作」を含む宗教的な伝統が背景にあるのに対し、御城印・御船印・御書印は「記念スタンプ」「観光土産」の系譜に近い文化として整っています。両者を混同しないことが、御朱印を受ける際の所作を考えるうえでも大切な区別とされます。

御城印|登城の記念

御城印は、お城を訪れた記念として購入できる印章付きの紙で、お城の名前を筆で書いたり、城主の家紋の印が押されたりしたものです。2010年代後半以降、全国の多数のお城で発行されるようになり、コレクション趣味として広がっています。御朱印と異なり、その場で書く所作はなく、ほぼ印刷物として頒布されます。価格は300円から500円が中心です。

御船印|全国を航海して集める

御船印は、フェリーや観光船を利用した記念に配布される印で、2021年4月に始まった「御船印めぐりプロジェクト」によって全国的な広がりを見せています。船会社や航路ごとに意匠が異なり、専用の御船印帳を持って各地の港を巡る楽しみ方が広まりつつあります。

御書印|書店訪問の記念

御書印は、2020年3月に始まった「書店を訪れた記念に配布する印」のプロジェクトです。参加書店を訪れると、訪問日付と書店が選んだ本の一節が記入され、3種類の印が押された御書印帖が渡されます。書店応援の取り組みとして始まり、全国各地の独立系書店を中心に広がっています。

鉄印・御酒印・御宿印などの広がり

その他にも、第三セクター鉄道で集める鉄印、酒蔵で発行される御酒印、温泉宿で配布される御宿印など、「○○印」の広がりは続いています。これらの多くは観光振興・地域振興や訪問記念の性格が強く、宗教的な背景というよりも、趣味のコレクションとして楽しまれているものです。御朱印と一緒に集める方も多くいますが、御朱印帳には混ぜず別の帳面で整理するのが基本の所作です。

始まった時期と、束ねる団体の有無

これらの「○○印」を横に並べてみると、始まった時期も、それを束ねる団体の性格もずいぶん違うことが見えてきます。御朱印は、神社本庁の案内では奈良・平安期の納経受取の書付にさかのぼり、「御朱印」という呼び名は昭和10年ごろから使われるようになったとされます。発行するのは神社や寺院という信仰の場です。

一方、御城印は長野県の松本城で1991年ごろに始まったと伝えられ、令和の改元の前後に全国へ広がりました。ただし御城印には、全国共通の規格やそれを束ねる仕組みが確認されていません。公益財団法人日本城郭協会は公式のFAQで「当協会はどのお城の御城印にも関与しておりません。またサイズ等についての規格を規定するような団体ではございません」と明言していて、各お城や観光協会がそれぞれ発行しています。御書印は2020年3月に書店を巡るプロジェクトとして、御船印は2021年4月に一般社団法人日本旅客船協会公認の企画として始まりました。御城印や御書印、御船印は、平成の終わりから令和にかけて御朱印に着想を得て派生した文化だと分かります。

よくある質問

御朱印帳は神社とお寺で分けるべきですか?
厳密な決まりはなく、1冊にまとめても問題ないと案内する寺社もあります。歴史的には神仏習合のもとで神社と寺院が深く結びつく例が多く、御朱印の起源も神社仏閣への納経受取の書付に由来すると説明されます。一方で、寺院によっては「お寺の御朱印帳は別にしてほしい」と案内されることもあり、その場合は分けるのが配慮にあたります。実用面では、お寺の御朱印は墨書のボリュームが大きいため大判の御朱印帳と相性がよく、神社用は通常サイズで十分という違いもあります。最初の1冊はまとめて使い、必要を感じたタイミングで分けていく選び方が、無理なく始められる形とされます。なお、近畿地方には神社と寺院がともに運営する神仏霊場会(神仏霊場巡拝の道)という枠組みもあり、平成20年(2008年)の発足以来、和歌山・奈良・大阪・兵庫・京都・滋賀の神社と寺院を一つの道としてめぐり、朱印を受けていく巡拝が続けられています。神社と寺院の朱印を分け隔てなく受ける公式の巡拝が実在することも、1冊にまとめてよいという考え方を後押ししています。
一日に何箇所まで巡るのが現実的ですか?
一日に3〜5社(寺)程度が、初心者には無理のない目安です。御朱印の受付時間は9時〜16時前後の寺社が多いものの、実際には寺社ごとに異なります。移動時間と参拝そのものの時間を考えると、市街地で電車・徒歩を組み合わせる場合は1日5箇所程度までに抑えると落ち着いて巡れます。車を使えば巡れる数は増えますが、駐車場・渋滞・受付時間に左右されるため、数を増やすより余裕を持つことが大切です。御朱印を集めることが目的化して参拝が疎かになると、寺社側から「スタンプラリーに見える」と感じられることもあるため、1箇所あたり15〜20分は参拝に充てるリズムで設計するのがおすすめです。
御朱印を代理で頂いてもらってもいいですか?
一般には本人が参拝してから受けるのが原則とされます。御朱印は本来「参拝した本人がいただく」前提で授けられるものという考え方が広く共有されており、家族や友人に頼んで自分の御朱印帳に頂いてきてもらうかたちは、寺社側から見ると「参拝していない人に証を授ける」ことになるため、本来の趣旨に合わないと整理されることが多いです。特別な事情がある場合(家族で1冊の御朱印帳を共有して旅先で頂く、病気で外出できない家族のために代わりに参拝するなど)の扱いは寺社によって判断が異なるため、必要に応じて訪問前に確認するのが安心です。
御朱印を頂く時に怒られてしまいました。どうすればよかったのですか?
実際に寺社の方から注意を受けたケースの多くは、「先に参拝せずに御朱印だけ受けに行った」「写真や動画を撮ろうとした」「お釣りの両替で手間をかけた」「私語が大きかった」「カバーや包装を外さずに渡した」といった所作に対するものです。いずれも、御朱印が「参拝の証」「書写の所作」であるという本来の意味から外れた振る舞いと受け取られやすい行動です。注意を受けたら、その場で素直に謝り、次回からは参拝→静かに順番待ち→お釣りのない金額で支払いの流れを守るかたちで対応すれば、寺社側との関係も損なわれません。
御朱印は何個まで集めていいですか?
上限はありません。御朱印帳1冊が満ちたら新しい御朱印帳を用意して続けていくかたちが一般的です。ただし、限定御朱印を求めて遠方から駆けつける、転売目的で複数頂く、といった行動は寺社側から問題視されることがあります。御朱印は本来「自分が参拝した証」を受けるものですので、いただいた数を競う対象ではなく、巡った寺社との縁を記録するもの、という構えで集めるのがふさわしいとされます。
古くなった御朱印帳や、満ちた御朱印帳はどう扱えばいいですか?
古くなった御朱印帳・満ちた御朱印帳は、自宅で大切に保管し続けるのが基本とされます。神社のお守りやお神札と違い、御朱印は「一年で交換するもの」「お焚き上げに納めるもの」という慣習が固まっていません。手放したい場合は、最初に御朱印帳を授かった寺社、あるいは古札納所のある神社に相談する形が丁寧です。仏壇のある家ではご先祖様の傍に置いて時折開いて思い出す、巡った寺社の地図と一緒に保管するといった、家庭ごとの整え方が広く受け入れられています。
御朱印を SNS にアップしてもいいですか?
寺社によって対応が分かれます。SNS 投稿を公式に歓迎する寺社(特に切り絵御朱印・限定御朱印を扱う寺社)もあれば、御朱印は本来公開を前提とした書写物ではないとして掲載を控えるよう案内する寺社もあります。投稿する場合は、頂いた当日の興奮で書き込まず、一度持ち帰って撮影環境を整えてから紹介する形が落ち着いた所作とされます。書き手の方の手元や授与所の様子を許可なく撮影して投稿することは、マナー違反と受け取られやすいため避けたほうがよいとされます。
御朱印帳を忘れてしまったら、御朱印はいただけませんか?
授与所によっては、御朱印帳と同じくらいの大きさの書き置き用紙が用意されており、帳面を忘れた場合でも書き置きのかたちでいただけることがあります。授与所で「御朱印帳を持ってくるのを忘れてしまって」と一言添えて相談してみるとよいでしょう。いただいた書き置きは、後日あらためて自分の御朱印帳に貼れば問題ありません。ただし、書き置きを用意していない寺社や直書きのみの寺社もあり、その日はいただけないこともあります。対応できるかどうかは寺社によって異なるため、どうしても集めたい寺社がある日は、御朱印帳を忘れずに持って出るのが確実です。
一つの寺社で複数の御朱印をいただくのは欲張りでしょうか?
お堂やお社ごとに複数の御朱印を授与している寺社では、それぞれをきちんと参拝したうえでいただくのであれば、複数拝受そのものが失礼にあたることはないと整理されることが多いです。問題とされやすいのは、参拝を省いて御朱印だけをまとめて受けようとする振る舞いのほうです。各堂を一つずつお参りしてからいただくのであれば、いただく数を気に病む必要はありません。もし住職や神職の方から声をかけられたときは、参拝の作法や順序について確認する機会と受け止め、その案内に従えば十分です。
七福神めぐりは一日ですべて回りきる必要がありますか?
一日で巡りきらなければならないという厳密な決まりはなく、日を分けて少しずつ巡ってもよいとされます。正月の松の内(地域により1月7日ごろから15日ごろまで)に巡る風習が古くからありますが、通年で受け付ける寺社も多く、無理のないペースで巡れます。一日で巡るのを昔ながらのやり方とする地域もあるため、その七福神めぐりに定められた作法がある場合は、それに合わせて巡ります。専用の色紙や御朱印帳は、途中で日をまたいでも問題なく使えます。
御朱印帳の裏面も使っていいですか?
蛇腹折りの御朱印帳は、もともと両面を使えるように作られているものが多く、裏面を使うことがマナー違反にあたるわけではありません。ただし、紙質によっては墨や朱肉が裏側に写ることがあり、表裏の御朱印が重なって見えにくくなる場合があります。裏写りが気になる方は、片面だけを使うという選び方もあります。厚手の紙や、裏写りしにくい二重構造の御朱印帳を選んでおくと、両面まで気持ちよく使えます。表面が埋まったら裏面へ、あるいは新しい一冊へと、自分の続けやすい形で構いません。

まとめ|御朱印巡りは「集める」より「巡る」が本質

御朱印巡りは、奈良・平安期の納経受取の書付に由来すると説明され、室町以降に盛んになった六十六部納経や、江戸の西国三十三所・四国八十八ヶ所などの巡礼、近代以降の寺社巡りと集印文化を経て、現代では参拝の記録として広く親しまれる文化になりました。揃えるのは小銭と御朱印帳だけ、必要な所作は「先に参拝→静かに順番待ち→お釣りのない金額で」の三つの基本に集約されます。

切り絵御朱印や季節限定御朱印など、現代の意匠の広がりも、御朱印文化を楽しむきっかけとして広く受け入れられています。一方で、御城印・御船印・御書印など他の「○○印」とは本質的な性格が異なり、御朱印は「参拝の証」であって「観光土産」ではないという区別を持っておくと、巡り方の構えがぶれにくくなります。

御朱印巡りの楽しみは、いただいた紙の枚数ではなく、巡った寺社との縁の記録のなかにあります。最初の一冊は御朱印帳の選び方で、個別寺社での所作は御朱印のもらい方でそれぞれ詳しく整理していますので、本記事と合わせてお読みください。

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参考文献

神社・札所会の公式案内

参考事典・補助資料

  • Wikipedia「朱印 (神社仏閣)」https://ja.wikipedia.org/wiki/朱印_(神社仏閣)
  • Wikipedia「六十六部廻国聖」「西国三十三所」「四国八十八箇所」
  • 徳島県立博物館「六十六部廻国聖」関連企画展資料
  • 山川出版社『日本史小辞典』六十六部納経の項

※ 本記事の画像はChatGPT 等の生成AIによる象徴的なイメージ画像です。実際の景観とは異なる場合があります。詳細は免責事項をご覧ください。

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この記事を書いた人

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